治験 受けやすい環境整備へ(朝日新聞記事より)
治験 受けやすい環境整備へ(朝日新聞記事より)
5月30日付の朝日新聞朝刊に「治験 受けやすい環境整備へ」という内容の記事が掲載されていました。
がん治験、希望しても参加できた人15% 「そもそも探せない」現実:朝日新聞 (※ 全文を読むには有料登録が必要です(1か月間は無料)。)
膵臓がん患者にとって、治験(臨床試験)は最後の希望となることもあります。しかし、実際には治験の情報にたどり着くことさえ難しいのが現状です。そんな中、国や病院、企業が、治験に参加しやすい環境を整えつつあることが記事で紹介されています。
取り上げられた方策の一つとして、「国の検索システム 精度見直し」が挙げられています。治験の情報がまとめられ、誰でも閲覧できる厚生労働省の検索サイト「臨床研究等提出・公開システム」(臨床研究等提出・公開システム)には、今年2月時点で約1万3千件の試験が登録されています。しかし、非常に分かりにくいのが実情です。
例えば、記事では、このサイトの「対象疾患名」欄で「膵がん」と検索すると20件、「膵癌」では111件、「膵臓がん」では8件、「膵臓癌」では14件が検索されたと紹介されています。また、患者向けの分かりやすい説明資料もほとんど添付されていません。そこで、厚生労働省は今年度から来年度にかけて、サイトの大規模改修を実施するとのことです。
記事には書かれていませんが、実際には検索された治験の連絡先に問い合わせると、既に募集が締め切られていたり、記載されていない条件等があって対象外になることも少なくありません。
掲載内容を含め、患者にとってより使いやすいサイトとなることを期待したいと思います。
(2025.05.31)