膵臓がんなど高難度手術で「地域差」— 東京科学大学の全国調査で判明
膵臓がんなど高難度手術で「地域差」— 東京科学大学の全国調査で判明
東京科学大学の研究チームによると、膵頭十二指腸切除術などの高難度手術において、地方病院では都市部に比べて術後90日以内の死亡リスクが17%高いことが明らかになりました。80歳以上ではその差はさらに大きく、41%高いという結果でした。
膵臓がんなどの高難度手術で地域差大 地方ほど死亡リスク高く(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
これまで、症例数の多い専門施設(いわゆるハイボリュームセンター)と一般病院の手術成績を比較した研究は国内外で報告されてきました。しかし、都市部と地方という「地域の違い」に着目し、全国規模で成績差を検証した研究はこれまで存在せず、本研究が初めての報告となります。
【参考:東京科学大学発表内容】膵頭十二指腸切除術後の死亡率に都市・地方格差 | Science Tokyo - 東京科学大学
🔍 なぜ地方でリスクが高くなるのか?
研究チームは次のように提言しています。
• リスクの高い患者は、可能であれば設備と人材が整った都市部の医療機関で手術を受けることが望ましい
• 一方で、移動が難しい患者も多いため、地方病院を支える「リモート連携」や専門医によるオンライン支援体制の強化が必要
つまり、“都市部への集約”と“地方の安全性向上”の両方を進めることが重要というメッセージです。
🌱 まとめ
膵臓がんの手術は依然として難易度が高く、治療成績には地域差が存在することが今回の研究で明らかになりました。
しかし同時に、全国規模のデータから課題が可視化されたことで、今後の医療体制の改善につながる大きな一歩ともいえます。
患者さんやご家族にとっては、「どこで手術を受けるか」 が治療成績に影響する可能性があることを知り、最適な医療機関を選ぶことが大切です。
(2026.04.04)