KRAS G12D分解誘導薬 ASP3082の第3相試験開始
KRAS G12D分解誘導薬 ASP3082の第3相試験開始
これまで当サイトでも期待を込めて紹介してきた KRAS G12D分解誘導薬 ASP3082 が、ついに第3相試験へ進みました。
膵臓がん患者と家族の集い - KRAS G12D分解誘導薬ASP3082
◎ KRAS G12D変異とASP3082の位置づけ
膵臓がん患者の約40%に認められるとされる KRAS G12D変異に対しては、これまで多くの研究開発が進められてきました。しかし、第3相試験に到達した治療薬は今回が初めてと考えられ、非常に大きな節目といえます。
◎ 試験の概要
今回の試験は以下の内容で実施されます。
- 対象:KRAS G12D変異陽性の転移性膵管腺癌の患者
- 治療ライン:一次治療
- 試験デザイン: 第3相、二重盲検、プラセボ対照、ランダム化比較試験
- 評価内容:ASP3082を mFOLFIRINOX または NALIRIFOX と併用した際の有効性及び安全性
プラセボ(偽薬)を用いた比較試験のため、すべての参加者がASP3082を受けられるわけではありません。ただし、プラセボ群でも標準治療が行われるため、患者さんに不利益が生じるものではありません。
◎ 治験参加を検討される方へ
現時点では、
- どの医療機関で治験が行われるのか
- 一次治療開始前にどのようにKRAS G12D変異を判定するのか
など、詳細は公開されていません。
これから抗がん剤治療を始める方で、標準治療に加えてより積極的な治療を希望される場合は、主治医に相談し、治験が実施されているかどうか、また参加できる可能性があるかを確認しておくことをおすすめします。
(2026.03.16)