【JSMO2026まとめ】膵がん治療に広がる新しい可能性
【JSMO2026まとめ】膵がん治療に広がる新しい可能性
2026年3月26日から28日に横浜市で開催された日本臨床腫瘍学会(JSMO2026)では、膵がんに関する発表が相次ぎました。
まず、進行膵がんの一次治療として期待される NALIRIFOX(ナリリフォックス)療法 の日本人データによる最終解析結果が報告され、海外フェーズ3試験と同様の有効性が示唆されました。FOLFIRINOXに代わる新たな選択肢となる可能性があり、治療の入口が広がる点で大きな前進といえます。
未治療進行膵腺癌の日本人患者にNALIRIFOXは海外のフェーズ3と同様の全生存期間を示す可能性、奏効率は同等【日本臨床腫瘍学会 2026】:がんナビ
当サイトでも、これまでNALIRIFOXの動向を継続してお伝えしてきましたが、今回の結果を踏まえ、早期の承認や保険適用が進むことを期待しています。
膵臓がん患者と家族の集い - オニバイド(ナノリポソーム型イリノテカン)、膵臓がん一次治療への適応拡大を申請
また、ALK融合遺伝子を持つ固形がん を対象とした新しいALK選択的阻害薬 neladalkib(ネラダルキブ) の早期臨床データも紹介されました。膵がんでALK融合は極めて稀ですが、該当すれば分子標的治療が有効となる可能性があり、遺伝子検査の重要性を改めて示す内容でした。
ALK遺伝子異常のある様々な固形がんにALK選択的チロシンキナーゼ阻害薬neladalkibが有望【日本臨床腫瘍学会 2026】:がんナビ
膵がんは依然として治療選択肢が限られる難治がんですが、今回の学会を通じて、研究開発が確実に前へ進んでいることが実感できました。今後も新たな治療の可能性に期待が高まります。
(2026.03.29