PAI-1阻害薬RS5614の治験開始のお知らせ
PAI-1阻害薬RS5614の治験開始のお知らせ
東北大学発のバイオベンチャーであるレナサイエンス社が、遠隔転移を有する切除不能膵がん、または再発膵がん患者を対象に、開発中の経口薬「RS5614」を標準治療であるゲムシタビン+ナブパクリタキセル療法に併用する第II相医師主導治験を開始しました。
https://finance.biggo.jp/news/jpx_tdnet_140120260512525767
どんな治療を目指しているの?
膵がんは、がん細胞の周りに強固なバリアのようなものを作ってしまい、薬が届きにくかったり、免疫細胞の攻撃を邪魔したりすることが知られています。
今回の新薬「RS5614(PAI-1阻害薬)」は、このバリアを解除することで、抗がん剤や自分自身の免疫の力をより引き出しやすくすることを狙っています。
血栓(血の固まり)の予防も期待
この薬の特徴の一つは、がんに対する効果だけでなく、「血栓(血の固まり)」ができるのを防ぐ作用も併せ持っている点です。
抗がん剤治療中は、副作用や病気の影響で血管の中に血の固まりができやすくなることがありますが、この治験薬はそうしたリスクを減らしてくれる可能性も期待されています。
注意点とご相談について
この治験は始まったばかりですが、いくつか知っておいていただきたい点があります。
実施施設が限られています: 現在、東北大学病院、神奈川県立がんセンター、国立がんセンター中央病院の3施設を中心に進められています。
条件があります: 全ての膵がん患者さんが対象ではなく、病状やこれまでの治療経過などの基準を満たす必要があります。そのため、希望しても必ず受けられるとは限りません。
「自分の場合はどうだろう?」「今の治療にプラスできる可能性があるかな?」と気になった方は、まずは今の主治医の先生に「レナサイエンスのPAI-1阻害薬の治験について聞いたのですが」と相談してみてください。
(2026.05.14)