がん免疫療法クリニックでの細胞誤投与と記録改ざんの疑い
がん免疫療法クリニックでの細胞誤投与と記録改ざんの疑い
再生医療を自由診療で提供するクリニックにおいて、他人の細胞を誤って投与した可能性や、細胞数を示す保証書の数字が改ざんされた疑いが報じられています。
処分の医院、他人の細胞誤投与か 保証書改ざんの疑いも 再生医療、厚労省は調査継続(時事通信) - Yahoo!ニュース
報道によると、東京都内の「一般社団法人志鴻会 銀座鳳凰クリニック」(東京都千代田区) で、以下の事案が指摘されています。
• 他人の細胞を誤って投与した疑い
患者自身の細胞を培養して作製した間葉系幹細胞が、別の患者に誤って点滴された可能性が指摘されている。
• 細胞数を示す保証書の数字が改ざんされた疑い
がん患者に投与したナチュラルキラーT細胞の「細胞培養品質保証書」に記載された細胞数が、実際より大幅に多い数字へ書き換えられていたとされている。
これらの疑惑に先立ち、厚生労働省は2月20日、同クリニックに対し再生医療安全性確保法に基づく業務改善命令を発出しています。立入検査で、再生医療の提供内容が計画と大きく異なるなど、複数の法令違反が確認されたためです。
主な指摘事項は次のとおりです。
• 計画に記載のない医師による無届けの実施
• 計画外の薬剤・試薬の投与
• 計画と異なる疾患への治療提供
• 副作用等の疾病報告の未提出
• 定期報告の未提出
これらを踏まえ、厚労省は体制整備、法令遵守の徹底、未報告事項の提出、再発防止策の策定を求めています。
再生医療等の安全性の確保等に関する法律に基づく改善命令について|厚生労働省
「集い」では、補完代替療法について肯定も否定もせず、中立的な立場をとっています。今回の事案については、患者の安全確保の観点から、事実関係の解明と再発防止策の提示が重要であり、その動向が注目されます。
(2026.03.08)