【記事紹介】ステージⅣ膵臓がんと化学療法 ー がん研有明病院の医師によるコンバージョン手術への回答事例
【記事紹介】ステージⅣ膵臓がんと化学療法 ー がん研有明病院の医師によるコンバージョン手術への回答事例
産経新聞の連載「がん電話相談から」より、ステージⅣの膵臓がんにおける治療選択とコンバージョン手術に関する相談事例をご紹介します。
Ⅳ期膵臓がんで化学療法の継続を提案された70代男性 「手術はできない?」と妻 がん電話相談から - 産経ニュース
■ 相談内容:化学療法の提案と手術への願い
相談者は、Ⅳ期(ステージ4)の膵臓がんと診断され、化学療法(抗がん剤治療)が一定程度奏功した後に、病院から化学療法の継続を提案された70代男性の妻です。「本当に手術はできないのか」という切実な疑問を抱え、相談を寄せられました。
■ 医師による見解
この相談に対し、がん研有明病院の専門医は、ステージⅣの膵臓がんにおける標準治療の原則と、将来的な手術の可能性について具体的に解説しています。
・標準治療の原則: 他の臓器への転移があるステージⅣでは、局所を切り取る「手術」よりも、全身に効果が及ぶ「化学療法」が基本となります。
・コンバージョン手術(切除不能から切除へ)の見通し: 近年、化学療法が著しく効いてがんが縮小・制御できた場合に、後から手術を行う「コンバージョン手術」の事例が出てきています。ただし、これには転移巣のコントロールや患者さんの体力など非常に厳格な条件をクリアする必要があることが専門医の視点から示されています。
■ 本事例から考えるアドバイス
主治医から「まずは化学療法」と提示された場合でも、患者さんやご家族が今後の見通しについて正しく理解することはとても大切です。
・主治医への確認: 現在提示されている化学療法の具体的な目的や、どのような状態を目指していくのかを十分に話し合う。
・セカンドオピニオンの検討: がん研有明病院のような、膵臓がんの外科治療や化学療法の経験が豊富な専門医療機関に意見を求めることも、治療への納得感を高め、選択肢を整理する有効な手段となります。
(2026.07.16)