ゾルベツキシマブを用いた新たな膵臓がん一次治療の臨床試験、主要評価項目を達成できず
ゾルベツキシマブを用いた新たな膵臓がん一次治療の臨床試験、主要評価項目を達成できず
アステラス製薬が開発を進める抗体医薬品「ゾルベツキシマブ(zolbetuximab)」を用いた第2相臨床試験(GLEAM試験)の結果が発表され、主要評価項目である全生存期間(OS)において統計的有意差は認められませんでした。
ゲムシタビンとnab-パクリタキセル併用へのゾルベツキシマブ追加、進行膵腺癌の1次治療で全生存期間延長できず:がんナビ
本試験では、標準治療であるゲムシタビンとnab-パクリタキセルの併用療法にゾルベツキシマブを追加することで、治療効果の向上を目指していました。しかし、ゾルベツキシマブ併用群は、標準治療単独群と比較して主要評価項目を達成するには至りませんでした。
今回の試験は残念な結果となりましたが、これまでもお伝えしているように、ゲムシタビンとnab-パクリタキセルの併用療法に上乗せする療法に限っても、さまざまな臨床試験や研究が行われており、今後の進展に期待が寄せられています。
【参考:プレスリリース】ゾルベツキシマブ 第II相GLEAM試験に関する最新情報
(2025.10.16)