【続報】ダラクソンラシブの最新動向 ― FDAが拡大アクセスプログラム(EAP)を許可、実臨床への道が前進 ―
【続報】ダラクソンラシブの最新動向 ― FDAが拡大アクセスプログラム(EAP)を許可、実臨床への道が前進 ―
膵臓がん治療の新しい選択肢として注目されている ダラクソンラシブ(RMC‑6236)。
今年春には、初期試験の結果が 権威のある医学誌の一つであるNEJMに紹介されるなど、その有望性が専門家の間で広く認められつつあります。
こうした評価の積み重ねを背景に、2026年4月末、FDA (アメリカ食品医薬品局 )が拡大アクセスプログラム(Expanded Access Program:EAP)を許可しました。
FDA、膵臓がん治療薬ダラキソンラシブへのアクセス拡大にゴーサイン - ja
【参考:前回記事】 膵臓がん患者と家族の集い - ダラクソンラシブ
● EAPとは?
- 承認前の薬剤を、治療選択肢が限られた重篤な患者が利用できる制度
- 医師が申請し、FDAが許可すれば使用可能
- 「正式承認を待てない患者に、早く治療機会を届ける」ための仕組み
今回の決定により、これまでに治療を受けたことがある転移性膵臓がん患者が、ダラクソンラシブを早期に使用できる道が開かれました。
■ 背景にあるのは第3相試験の力強い結果
4月に発表された第3相試験(RASolute‑302)では、
- 生存期間中央値:13.2ヶ月(標準治療の約2倍)
- 死亡リスク:最大60%減少
という、膵臓がん領域では非常に大きな成果が示されました。
この結果が、FDAの迅速な判断につながったと考えられています。
■ 患者への提供は無償、承認申請も準備中
製薬企業は、EAPの対象となる米国の患者に対し、無償で薬剤を提供する方針を示しています。
また、正式承認に向けた申請準備も進んでおり、今後の動向が注目されています。
(2026.05.07)