甘味料ステビアとバナナの葉の組み合わせで強力な抗がん物質を生成する可能性
甘味料ステビアとバナナの葉の組み合わせで強力な抗がん物質を生成する可能性
当サイトでは、現時点での実現可能性が判断しにくい基礎研究などのニュースは原則として掲載を控えております。しかしながら、このたび、興味深い基礎研究の記事を見つけましたので、ご紹介させていただきます。膵臓がんをはじめとする難治性がんに対し、これまでとは全く異なる視点から新しい治療法の地道な研究が進められていることを、この機会にぜひ知っていただければ幸いです。
乳酸菌で目覚めたステビア葉エキスの「がん細胞を殺す力」|ニフティニュース
広島大学の研究により、身近な甘味料として知られるステビアの葉エキスを、バナナの葉由来の特定の乳酸菌と組み合わせて発酵させることで、がん細胞を死滅させる新たな可能性が発見されました。
これまでも植物由来の成分には様々な薬効が期待されてきましたが、その効果を最大限に引き出すメカニズムは未解明な点が多くありました。今回の研究では、ステビア葉エキスが特定の乳酸菌の作用を受けることで、膵臓がんの細胞に特異的にアポトーシス(細胞の自己破壊)を誘導する能力が著しく向上することが明らかになりました。
このメカニズムの詳細はまだ研究段階ですが、乳酸菌がステビア葉エキスの特定の成分を変換したり、吸収性を高めたりすることで、がん細胞への作用が強化される可能性が考えられています。この発見は、既存の抗がん剤とは異なり、副作用が少なく、 患者の体に優しいがん治療法の開発に新たな道を開くものとして期待されています。今後、さらなる研究が進み、将来的には実際にがん治療に役立つ応用が実現することが望まれます。
(2025.07.31)