確定申告時期ですが、皆様は「医療費控除」の手続きはお済みでしょうか?
膵臓がんで手術や抗がん剤治療を行っている場合、年間の医療費(自己負担額)は10万円を超えるかと思います。その場合、申告すれば税金が戻ってくるというものです。
会社員の方など、普段はあまり馴染みがないかもしれませんが、折角の制度ですので活用したいものです。
確定申告や医療費控除など、制度の概要についてよく分かっていないという方は、次のサイトが理解しやすいので、まずはご覧ください。
ここが知りたい!お金のはなし 確定申告/医療費控除編 - がんwith | 中外製薬
そのうえで、間違いやすい留意点等を挙げておきます。実は分かっていなかったり、他のサイトでは一見すると控除の対象外とされているものであっても対象になりうる場合があります。
それぞれの項目に該当しそうなときは、改めてご自身で調べていただき、適切に対応いただきますようよろしくお願いいたします。
・家族分の医療費を合算できます。その際、健康保険の被扶養者でなくても構いません。(例:共働き夫婦が家族分を合算した医療費は夫婦のどちらでも申告可能)
・ドラッグストア等で購入した市販薬、通院費(原則公共交通機関のみ)、入院時の差額ベッド代(本人や家族の都合で個室に入った場合等は対象外)・食事代、在宅医療に関わる費用なども控除の対象になります。
・人間ドックの費用は本来対象になりませんが、ドックでがんが見つかった場合は対象になり得ます。
・生命保険から保険金が出た場合、医療費控除から差し引く必要があります。でも、その治療に伴う医療費の額を超えた場合は、他の医療費と通算して差し引く必要はありません。
・「がん診断給付金」など、直接治療に伴うものでない場合、控除額から差し引く必要はありません。
・自由診療の治療費も基本的に対象になります。
・5年間は遡って申告できます。
(2025.02.05)