膵臓がんに対する重粒子線治療の予後を予測する血中バイオマーカーを特定
膵臓がんに対する重粒子線治療の予後を予測する血中バイオマーカーを特定
国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 QST病院は、膵臓がんに対する重粒子線治療の予後を予測する血中バイオマーカーを発見したと発表しました。
膵臓がんに対する重粒子線治療の予後を予測する血中バイオマーカーを特定~患者に最適な医療の選択に期待~ - 量子科学技術研究開発機構
QST病院をご存じない方もいらっしゃるかと思いますが、世界に先駆けて重粒子線治療を実用化した放射線診療を基礎におく研究病院(所在地:千葉市)です 。以前は放射線医学総合研究所病院という名称でしたが、 2019年4月にQST病院に変更されています。
膵臓がんに対する重粒子線治療は人によって効果が出にくいこともありますが、治療選択に役立つ情報として、予後を予測することはできませんでした。
この度の研究は、重粒子線治療前の特定の血中バイオマーカー濃度が高い患者ほど、治療後に遠隔転移が起きにくいことが判明したというものです。
この血中バイオマーカー濃度は、比較的簡便に検査することが可能であることから、今後、重粒子線治療の選択における有用な情報となることが期待されます。
(2025.01.02)