【続報】ダラキソンラシブ:RASolute 303・304 ― 治験の組み入れが進行中
【続報】ダラキソンラシブ:RASolute 303・304 ― 治験の組み入れが進行中
ダラキソンラシブの臨床試験については、先日、下記のとおりお知らせしたところです。
こうした中、具体的に組み入れが開始されているとの情報が、NPO法人パンキャンジャパンのサイトに掲載されていましたので、お知らせいたします。
『[治験] ダラクソンラシブの治験が 国内で開始しています―国立がんセンター、神奈川県立がんセンター、がん研有明』
RASolute 303 は転移性膵がんの一次治療、RASolute 304 は手術後の再発予防を目的とした補助療法です。そのため、すでに一次治療や術後化学療法を開始されている方は対象外となりますので、ご注意ください。
告知されたばかりで、抗がん剤治療(nab-パクリタキセル+ゲムシタビン、フォルフィリノックスなど)をまだ開始していない方、または手術後の再発予防のための化学療法(TS-1、ゲムシタビンなど)を始めていない方は、参加を検討いただければと思います。
【2026.06.21 記事】
膵がん治療の新しい可能性として注目されている ダラキソンラシブ。当サイトでも、これまで初期試験の結果や国際学会での報告など、さまざまな情報をお伝えしてきました。
この薬剤を用いた国際共同試験として、一次治療を対象とする RASolute 303、術後補助療法を対象とする RASolute 304 の2つの大規模臨床試験が進行しています。
ASCO2026で詳報があった、一次治療後(既治療例)を対象とする RASolute 302 に続き、これらの試験結果が得られれば、膵がん治療の主要な段階がほぼカバーされることになります。
対象:未治療の転移性膵管腺がん
比較:ダラキソンラシブ単剤、ダラキソンラシブ+ゲムシタビン+アブラキサン、標準治療(ゲムシタビン+アブラキサン)
目的:無増悪生存期間(PFS)・全生存期間(OS)の改善を検証
試験ID:jRCT2071260040
対象:手術で切除された膵管腺がん
比較:ダラキソンラシブ単剤、または化学療法との併用
目的:術後の再発までの期間(無病生存期間:DFS)の延長を検証
試験ID:jRCT2031250809
国際共同試験として 米国では2026年3月から実施されていますが、日本でも 試験が開始され、複数の施設が参加予定として登録されています。
すでに一次治療や術後補助療法を開始している方は対象外
組み入れられる症例数は限られている
転移診断からの期間や全身状態(ECOG など)に条件がある
実際の受け入れ開始時期は施設ごとに異なるため、確認が必要
なお、臨床試験は、効果が確立した治療ではなく、安全性と有効性を検証する段階である点にも留意が必要です。
ダラキソンラシブは、膵がん治療の新しい可能性として国際的に注目されている
RASolute 303(一次治療)・304(術後補助)は、米国に続き日本でも試験が開始
RASolute 302(既治療例)と合わせると、膵がん治療の主要な段階を広くカバーする試験体系が整いつつある
参加には条件があり、既に治療を開始している場合は対象外となる
(2026.07.02)