【続報】ダラキソンラシブ:RASolute 303・304 ― 国際共同試験が日本でも始動
【続報】ダラキソンラシブ:RASolute 303・304 ― 国際共同試験が日本でも始動
膵がん治療の新しい可能性として注目されている ダラキソンラシブ。当サイトでも、これまで初期試験の結果や国際学会での報告など、さまざまな情報をお伝えしてきました。
この薬剤を用いた国際共同試験として、一次治療を対象とする RASolute 303、術後補助療法を対象とする RASolute 304 の2つの大規模臨床試験が進行しています。
ASCO2026で詳報があった、一次治療後(既治療例)を対象とする RASolute 302 に続き、これらの試験結果が得られれば、膵がん治療の主要な段階がほぼカバーされることになります。
対象:未治療の転移性膵管腺がん
比較:ダラキソンラシブ単剤、ダラキソンラシブ+ゲムシタビン+アブラキサン、標準治療(ゲムシタビン+アブラキサン)
目的:無増悪生存期間(PFS)・全生存期間(OS)の改善を検証
試験ID:jRCT2071260040
対象:手術で切除された膵管腺がん
比較:ダラキソンラシブ単剤、または化学療法との併用
目的:術後の再発までの期間(無病生存期間:DFS)の延長を検証
試験ID:jRCT2031250809
国際共同試験として 米国では2026年3月から実施されていますが、日本でも 試験が開始され、複数の施設が参加予定として登録されています。
すでに一次治療や術後補助療法を開始している方は対象外
組み入れられる症例数は限られている
転移診断からの期間や全身状態(ECOG など)に条件がある
実際の受け入れ開始時期は施設ごとに異なるため、確認が必要
なお、臨床試験は、効果が確立した治療ではなく、安全性と有効性を検証する段階である点にも留意が必要です。
ダラキソンラシブは、膵がん治療の新しい可能性として国際的に注目されている
RASolute 303(一次治療)・304(術後補助)は、米国に続き日本でも試験が開始
RASolute 302(既治療例)と合わせると、膵がん治療の主要な段階を広くカバーする試験体系が整いつつある
参加には条件があり、既に治療を開始している場合は対象外となる
(2026.06.21)