最先端血液検査PAC-MANN、早期膵臓がんを85%の精度で診断
最先端血液検査PAC-MANN、早期膵臓がんを85%の精度で診断
膵臓がんで最も一般的な腫瘍マーカーはCA19-9〔シーエーナインティーンナイン〕とされています。
しかし、進行がんを除くと陽性率は低く、2cm以下の膵臓がんでは陽性率が約半分ともいわれています。そのため、治療前に CA19-9 値が高い場合には、治療効果を判定する時に有用ですが、診断やスクリーニングでの有用性は限定的です。
また、消化器系疾患(胆管炎、膵炎、肝疾患など)でも値が上昇することがありますし、そもそも日本人の5~10%程度は遺伝的に数値が上昇しないとされています。
そうした中、早期膵臓がんの発見において精度85%という従来からは想像できない圧倒的な成果を残した血液検査が考案されたとの記事が掲載されました。
最先端血液検査PAC-MANN、早期膵臓がんを85%の精度で診断(Forbes JAPAN) - Yahoo!ニュース
先日お伝えした「胃カメラを用いた取組」において、「膵臓がんについては、簡単に早期発見する高精度な検査法はありません。胃がんの健診のオプションとして、こうした検査が普及すれば、早期発見・早期治療につながりますので、できるだけ早く実用化されることが切望されます。」と結んだところです。
しかしながら、今回紹介したPAC-MANNについては、通常の血液検査の中で実施できそうですので圧倒的に費用対効果が高い「簡単に早期発見する高精度な検査法」になり得るかもしれません。続報に期待したいと思います。
(2025.04.12)